青山ユニマット美術館に行って来た(超長文)
以前の日記に青山ユニマット美術館が3月末で閉館することを
書いたのですが
http://garyuh.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-5216.html
昨日、たまたま時間が空いたので行ってきました。
というか、まあ、飲み会の約束を2件連続でドタキャンされて涙目
だったので、一人ぼっちを満喫しに行きました。くそうくそう。
■青山ユニマット美術館
http://www.unimat-museum.co.jp/
青山一丁目まで約一時間、大きなユニマット本社の横にある
道を入ると美術館のビルが。受付で1000円払うとエレベーターで
4Fへ。順路は4F→3F→2Fとなっています。でもトイレは4Fのみ。
4Fと3Fは「シャガールとエコール・ド・パリ コレクション」となって
いまして、ぶっちゃけよく分からないキュビズムとかなんとか。
解説文には「燃えるような赤が生命の躍動感を感じさせる」と
いう内容が何度も出てきて、とりあえずはオサレな画風が流行
ってたころに、いきなり情熱溢れる前衛的な芸術作品が飛び込
んできたのでパリのみんながビックリして「すげえ!」って言った
らしい。
漫☆画太郎がジャンプに初連載されたとき、僕らが感じた驚き
と同じと思えば分かりやすいです。だいたいあんな感じ。
で、2Fはガラッと作風が変わってユニマットの所蔵作品がズラリ
だったのですが、こっちのほうが好きでした。風景とか人物とか
繊細で写実的で分かりやすい。2Fだけでも1000円の価値はあ
ったなあ、と個人的に思いました。
だいたい30分くらいで全部見ました。満足満足。
入館したのがAMだったせいか、人もまばらでゆっくり鑑賞でき
ました。シャガールとか好きな人は今月中に行くとかなり楽しめると
思いますよ。作品点数はけっこうありますんで。
ただ、この展覧会に行く前にミクシィの美術館コミュで情報を得よう
としたところ、ユニマットという会社がこれまで美術品・美術館に
対してどんな姿勢を見せてきたか知ってしまって、ちょっとゲンナリ。
美術館の閉館も今回が初めてではないらしく。その筋ではあまり
評判良くないことで有名だったそうです。
作品も美術館の設備も充実していただけに、残念です。
そんなこんなで、お昼ごろに美術館を出て青山をブラブラ散策。
あいにくの曇天でしたが、葉っぱ一つ無いイチョウ並木を通り抜け
明治神宮外苑へ。
外苑には草野球のグラウンドがあって、数チームが試合とか練習
してました。伊集院光のラジオ聞いてるんで、なんかすごく楽しそう
に見えて羨ましかったですね。やりたいなあ草野球。
そのまま外苑を歩き、聖徳記念絵画館という立派な建物の前に
たどりつきました。なんだここ?
■聖徳記念絵画館
http://www.meijijingugaien.jp/art-culture/seitoku-gallery/
見てみるとどうやら明治天皇に縁のある絵画が80点ほどあるらしい。
入場料500円。とりあえず入ってみます。
うわ、誰もいねえ。一人ぼっちだ。
入って左右に順路がわかれ、片方が日本画(40点)。反対側が
西洋画(40点)。順路的には日本画のほうかららしい。
日本画のほうは明治天皇が生まれてから成人するくらいまで。
時系列的に絵画が並べられています。大政奉還の絵など、昔に
教科書で見たものもいくつかありました。
そして西洋画のほうは主に日清戦争や日露戦争、そして晩年の
様子などが描かれていて、これまた教科書で見たことあるもの
がいくつかありました。
人生の半分が日本画、西洋画で書き分けられているのが面白い
です。明治という時代に絵画の文化も大きく変わったんだと分かる
内容でした。和洋どちらとも、ガラス越しにしか見られないのですが
すべてサイズがかなり大きく、見ごたえがあるものになってます。
全ての絵に分かりやすく解説文が書いてあり、学生時代に丸暗記
させられた人物がそこかしこに出てきて懐かしく思ったり。
ただ、明治天皇を奉じる場所なので、文章の内容は当然中立的
ではなく、ものすごく右に偏ってます。学術的な興味だけで左側の
人なんかがホイホイ入ってしまうと500円でも大損した気になるかも。
そんなこんなで再び外苑に戻ると、先ほどのグラウンドから突如
「スェェエエエーーーーーッッ!!」と大声の合唱が。
応援団でもいるのか? と近づいてみると、紺色のジャンパーを
着ている40人くらいの集団が隊列を組んで、5歩進んでは両手を
水平にひらく動作を何度も何度も繰り返しながら「セェーーッ!」
「スェーーーッ!!」と大声出してます。
どうやら、野球の「審判」の練習だったようです。
草野球で専門の審判を使うことは考えにくいし、そのジャンパーや
帽子からして、プロ野球、社会人野球、あるいは大学野球の審判
団だと思われます。年齢は50代~60代とおぼしき白髪の人から
20代中盤~30代とも見える若い人まで。
いやー、珍しいもの見たなあ。体育の授業みたい。
審判の練習ってこういうところでやるんだ。素振りならぬ素セーフ。
なんか手の開き方、脚の曲げ方とかダメ出しされてる人いるし。
外人のコーチ(監督?)らしき人までいて、通訳を介して指導してる。
ちょっとラッキーだったな。審判への印象よくなったわー。
そこから帰ろうかとも思ったんだけど、渋谷まで2キロ程度なので
渋谷方面にウォーキングすることに。
青山通りをグングン歩いているうちに、「そういえば、このあたりに
Gofaって美術ルームがあったはず」と思い出し行ってみることに。
Gofaってのは村田レンジ先生とかOKAMA先生とか冬目景先生
とか、漫画イラスト系の展示会をよくやってるギャラリーです。
で、行ってみると超ラッキー。
「北斗の拳 生原稿展示会」でした。
■Gofa
http://www.gofa.co.jp/art/090213_haratetuo/
うわ、誰もいねえ。一人ぼっちだ。
本物のカラー原稿、超すげえ! ビックリクオリティ!
そして第一話の全ページ&名場面の生原稿を展示してて、その
クオリティに圧倒されまくりんぐ。アナログの迫力ここにあり。
生写植も貼ってありますよ。
受付にあった等身大のケンシロウとユリアの人形に「は!
これは人形!」とほざいたときの心境はどこへやら。大満足でした。
ちなみに、等身大木偶(デク)の写真撮影はOKですが、原稿類の
撮影は禁止です。ご注意アレ。
会期は3/8までなので、興味のある方は行ってみてはいかがで
しょうか。コーヒーチケットとして500円かかります。コーヒーは
普通の味です。ドッグ&フィッシュは不味いです。注意。
あと、記念に原作者の方が書き下ろしたものと、別の作家さんが
描いた北斗の拳のオリジナルイラストがリトグラフとして売られて
いました。ゴールデンエッグスの人が描いたのは欲しかった。
けど3万円以上するんじゃ手が出せないわ…。
そのあと渋谷駅前を通過して、文化村の前まで来たんだけど
展覧会の内容がピカソ。もうシャガールでキュビズムは満腹に
なっていたためスルー。でも4月からはロシア美術の国立トレ
チャコフ美術館展があるので行きます。
■文化村
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_09_tretyakov.html
ちなみに、文化村のロビー奥にあるトイレで用を足したんだけど
ウォシュレットがものすごい高機能になってて、壁についてる液晶
パネルでいろんな操作できるタイプでした。なんか排泄までデジタル
管理されてる気分で、ちょっと悲しいというか怖いというか。
あとラーメン食って帰宅して、2ちゃんねるの魔法少女アイスレを
チラリとのぞいたら、どうやらアペンドディスクまでゴランノアリサマに
なっていたようなので、カーズは考えるのをやめた。
なんか一気に書いたので乱文あったらごめんなさい。疲れた。
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